« 2008年10月 | トップページ | 2009年5月 »

もぞもぞ・くねくね・ぐるぐる

今日はひさびさの休日。
カーペットでごろごろしながら、推理小説を読んでいた。
何気に、カーペットを眺めると、髪の毛があちこちに落ちている。

頭についている髪の毛は気にならないのに、どうして体から離れた
毛は、こんなに気持ち悪さを感じるのか?
私にとって、どんな美女の髪の毛も、抜け毛となった瞬間にその
価値がなくなってしまう。

そういえば、先週、床屋に行った。
髪を切ってもらい、その床に散らばった髪の毛に注意が引き寄せ
られた。
それがもぞもぞ動いたように見えた。
思わず、叫び声をあげそうになった。全身、鳥肌が立ったものだ。

なんて事を思い出すのも、小説にそろそろあきてしまった証拠か?
私は、推理小説を読むのを中断した。

部屋の机に座り、パソコンの電源をいれた。ニュースサイトでも
のぞいてみることにした。
ふと、机に目をやると、長い髪の毛が一本見えた。
長さから考えると、私の髪の毛ではない。
娘の髪の毛か?それとも妻の髪の毛か?

その髪の毛が、机の上をひゅるひゅると滑るように動いて、下に
落ちた。まるでミミズのようなくねくねした動きだった。
その髪の毛を追って下を見たのだが、見当たらない。

髪の毛が生きているわけもないので、たまたま部屋のすきま風に
でも吹かれたのか?それとも知らないうちに、私の鼻息が荒く
なっていたか・・・。
しかし、あの動きは風に飛ばされたようには見えなかった。
と、するといったい何が起こったのか?

インターネットで、「髪の毛 動く」で検索したら、いくつもヒット
した。私が知らないだけで、ネットでは相当に有名な現象になって
いる。
その動く髪の毛の事は『糸ヘビ』と呼ばれていた。

もし、その「糸へび」が、私の頭に住み着いてしまったらどうしよう?
その数が少しづつ増えて、やがていっせいに動き出したら、まるで
かつらがずれ動くように、私はつるっぱげになっているのでは。

なんてゆう想像をしたら、逆にユーモラスに感じて、一人で笑って
しまった。

ところで、動く髪の毛が「糸へび」と呼ばれていることががわかっ
ただけでは、今のところどうしようもない。
ここは、あわてずにのんびりといこう。

私は、「糸ヘビ」の事はどうでもよくなり、ニュースサイトに興味が
移った。次々にニュースを読み始めた。
特に、「糸ヘビ」のことを思い出すことはなかった。

          *

それから1週間が過ぎ、また休日の夕食後のひと時。
私はいつものごとく推理小説を読んでいた。

あまりにその内容が複雑だった。
私は紙に登場人物や事件の概略を記入していた。
しかし、途中でばかばかしくなった。私は勉強するために推理小説
を読んでいるのではない。
しかし、何か自分の理解力の乏しさを本に指摘されたようで、
不機嫌になっていた。

スッキリしないので、シャワーでも浴びようと思い、洗面所に足を
運んだ。
服を急いで脱ぎ、裸になった。ふと違和感を感じた。
自分のあそこの毛が妙に増えているような気がしたのだ。

まさか・・・。目をこらしてみると、陰毛がもそもそ動いている。
これはネットで言うところの糸へび・・・?。
『陰毛が、糸ヘビに乗っ取られてしまった!!』その事を確信した。

あわてて、下半身に手を当てた。
その手の上や隙間を「陰毛が・・・」 (いや、元い) 「糸へび」が
逃げるようにすばやく動いた。

何を思ったのか私の性器に糸へびはからみつき始めた。
ぐるぐる性器の周りを回転しながら、糸へびは性器を微妙な動き
で刺激してくる。

私は、その気持ちよさに、我を忘れ、声が出そうになった。
全身硬直状態で、起ちつくした。
やがて裸でつったったまま、糸へびという毛に翻弄されて射精を
してしまった。

なんてことだ。
なんで、存在感のない”陰毛と見分けのつかない”糸へびに、
いかされなければならないのだ。
無性になさけない。飛び散った精液も掃除の必要がある。こんな
わずらわしい事まで加わったのが、欲望の消失した今では腹ただ
しかった。

まあ、とりあえず、風呂場で早く体を洗い流そう。ついでに我が物
顔で占拠している『糸へびを熱いシャワーでこらしめてやれ!』と
思った。
精液の掃除をした後、浴室のドアを開けようとしたら、低いぼそ
ぼそ声が聞こえてきた。

娘の声だ。
低いからこそ、耳がその内容を完全にとらえていた。

「おかあさん・・・・。私のあそこの毛がへんなの・・・。」

私は、頭をかかえながら、つぶやいていた。
「ああ!娘よ。おまえもか。」

| | コメント (25) | トラックバック (0)

踊る味噌汁・フラ汁

今日から、私はひさびさの独身気分を味わっている。
妻が熊本の実家へ遊びに行った。「1週間はのんびりしてくる」
と言っていた。

会社から帰ると、ガランとした静かな部屋が自分を待っていた。
少し、寂しげに見えるこの空間もたまにだと、自分には新鮮だ。
妻には申し訳ないが、部屋の空気まですがすがしく感じる。

さて、何をしようか?
「アダルトDVDでもレンタルしてこようかな?」と思ってもみたが、
少々、体がだるい。
風邪気味かもしれない。こんな体調では、気持ちも盛り上がら
ないし、体に悪い。

私は、その代わりにフラ汁の出前を取ることにした。
フラ汁は会社の同僚が話していた、ユニークな味噌汁だ。
贅沢なフラ汁でも飲んで体力をつけなくてはなるまい。

冷蔵庫から適当におかずを引っ張りだし、妻が買い置きして
くれたかんづめをテーブルに置いた。
出前のフラ汁も届いたところで、テレビでも見ながらのんびりと
夕食だ。

会社の同僚は、「フラ汁はとてもおいしい味噌汁で、忘れられな
い味だ」と話していた。
確かに、味噌汁というより、外食の1食分に近い値段だ。そして
この味噌汁には不思議なおまけがある。

味噌汁の上で3センチくらいの小さな少女が、フラダンスを踊っ
ている。
位置はちょうど、碗のど真ん中だ。
味噌汁のゆげの中で、フラダンスをながめているのは、和と洋
がミックスされているようで、不思議な味わいがある。

当然、その3センチのフラガールは、実在の人物ではない。
何でも味噌汁を入れている碗にICが組み込まれていて、
少女の像を立体CG(3Dホログラフィ)で作成しているとの事だ。
詳しい事は私は知らない。
その仕組みを理解したいとも思わない。

贅沢を言えば、踊っている最中に何かの拍子で、味噌汁に少女
の足が入り、「アチ!」なんてゆう動作も入れてほしいところだ。
それは望み過ぎというところか・・・・・・。

踊る少女をながめてばかりでは、味噌汁が冷めてしまう。
味噌汁を口に運ぶ。味噌汁の上で踊っていた少女の体が傾く。
まるで少女も一緒に飲み込んでしまうのではないかと思い、
緊張する。

少女を飲み込んでも、実態のない像なのだから、空気を飲む
ことと同じなのだ。
それなのに、ひどく残酷のような気がするのは何故か?
味噌汁の斜めになった汁面上で、踊っている少女も心なしか
不安気に見える。

味噌汁を置いて、ご飯を口に運びながら、テレビをつけては
いるのだが、目は汁の上でのフラダンスに吸いつけられてし
まっている。

フラ汁を飲み終えて、テーブルの上に碗を置くと、いきなり
フラダンスの少女が何かに足をすべらしたかのように、碗の
中央で大きく転んだ。
実は味噌汁が、少女の踊りのバランスを取っていたようだ。

少女が、転ぶと同時に味噌汁の碗が、「ピキッ」という音を
たてて細かく分割され、崩れ落ちた。
まるで、味噌汁の碗が小さな爆発を起こしたかのようだ。
それは、碗の内部を分解して、少女を立体化する技術を
他企業に盗まれることを防御するためなのだろうか?

碗が崩れた瞬間に、少女が転倒し、少女の体が透明になり、
私の視界から消えていった。
友人が言っていたことを思い出した。
「フラ汁は、おいしいのだけれど、壊れやすいのが欠点だ。」

壊れやすいというよりは、「必ず壊れるように出来ている」と
いうのが、正解なのだろう。
私は、テーブルの上で粉々になった味噌汁の碗をながめながら、
「もう一度、少女のフラダンスが見たいなぁ」と、
いつまでもいつまでも思い続けていた。

              (完)

私は、この短編を書き上げ、ほっとする。
まるでノルマのようにして、勢いで仕上げた。
これは、本当に個人的な自分の為に書き上げた作品だ。

               *

話は変わるが、私は最近もの忘れがひどい。
脳が知らないところで、どんどん壊れているようで不安になる。
その記憶力の減少に対抗するかのように、今、英単語の暗記を
自分に課している。

なんとか単語を2千まで覚えた。
これが英語を勉強する人にとって、多いのか少ないかは、わか
らない。しかし、頼りない記憶力でよくここまで暗記できたと、自分
をほめてあげたい。

その記憶した単語とは別に、その場で何度覚えても、時間が
経つとすぐに忘れてしまう単語がある。
それはどうやら単語の文字数とは関連性がないようだ。
その忘れやすい単語が100くらいある。

そのうちのひとつが 「fragile」 という単語で意味は「こわれ
やすい」。
ローマ字読みで「フラジル」つまり、今回書いた短編「フラ汁」
は、そこから連想してつけられたネーミングだ。

『単語「fragile」は「こわれやすい」という形容詞』
と、いう事を覚えるために書き上げたものなのだ。

もっとも「fragile」は、「フラジル」とは発音せずに、どちら
かと言えば、「フラージョイル」と聞こえるような発音。
しかし、まぁ、良しとしておこう。

これで、今度こそこの単語を覚えられるはずだ。
もっとも、この小説を書いたことさえ忘れてしまったら、ムダ骨
になってしまうが。

それにしても、忘れやすい単語が「100個」あるとすれば、単語に
意味づけた話を残り「99話」書かなければならない。
なんて考えると、ちょっと気が遠くなるのだが・・・・。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

気になったニュースなど

● 職務中に「食事休憩」と性行為、英警官に禁固4カ月

警察というお堅い職業につきながら、働いている時間に
個人的なH趣味の時間を、マルチでこなそうとしたところに
問題ありなわけですね。
やはり、意識は分けて別々に行動するべきですね。

● 柳楽優弥「オレは神に選ばれた俳優」

「神に選ばれた俳優?どんだけうぬぼれてんだ!」というアキレ
モードと共に内容を読んでしまう。
サイトMSNの、タイトルのつけ方のうまさには関心してしまう。

● 人間の女性と交尾するように調教された3頭の犬が見つかる

アダルトDVDには、犬と交尾する女性という獣姦物が、一つの
ジャンルを作っているから、そんなに驚くべきことではない。
イッシーが気になるのは、「オス犬たちは安楽死の代わりに
去勢手術を受けることになった。 」という点。

まったく身勝手な人間の判断。
去勢された犬が、怒って女性にかみつかない事を祈るばかり・・・。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

花がさいた

「おとうさん、綺麗だね。」
息子が私の髪の毛を見て言う。
「本当にきれいよ。私がそうなりたいわ。」
妻が、言う。

最近、髪の毛の先っぽに白い花が咲く。
殆どが白い花なのだが、たまにピンク色の花が咲く。
私の顔は、年とともにだらしない顔に崩れていき、
綺麗とは程遠いものになっているが、髪の毛だけは、
40代のわりにはふさふさしている。

その髪の毛に花が咲いて、
ようやく私の見栄えも華やかさが、加わってきたようだ。

外に出ると、同じように髪の毛に花が咲いている人に会う。
お互い、ライバル意識を持ちながらも、さりげなく言葉を
交わす。

「めずらしいですね。緑の花ですが。」
私と同じ年代の男に、言葉をかける。
「いや、めずらしいだけで、やはり、白い花がいいですね。」

「え?でも白い花は一般的すぎて個性がない。たまには緑の
花もほしいですよ。」私は相手をおだてる。

「それでしたら、私の髪の毛を植毛してみますか?」
「なんか植木みたいですね。」
とりとめのない話題で、お互いいい気持ちになって笑いあう。
何はともあれ、散歩も楽しいものとなってきた。

しかし、「この髪の毛の花は、私の脳味噌を栄養に咲いている
のではないか?」
そんな事を思うと、ふと恐くなる。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

同時進行

おれは40歳。
年齢のせいか、はたまた水ものを取りすぎるせいか、やたらと
小便が近い。
それで、乗り換えの駅に着くと必ず、トイレで小便をする。

今日も同じようにまた、駅のアンモニア臭いトイレで小便をして
いた。
ふと、横の30代くらいの男を見てギョ!とした。

片手でビールを飲みながら、片手でちんちんをコントロール
しながら小便をしている。もう、遠慮なしにグビグビ行っている。
どうもしっくりこない光景だ。

まるで、体の中を一本のくだが、ちんちんと口を結んで直結して
いるかのようだ。
今、飲んでいるビールがちんちんから小便として出ているようで
はないか。
「何も、同時にやらなくても・・・、小便の後にゆっくりビールを
飲めばいいのに・・・・」と、思った。

その男を見つめていたら、今度はコンビニで売っている、おにぎり
をくわえながら、大便の方のドアを開けて入っていった20代の男
が目に入った。

『食べ物』、『飲み物』持参のトイレが、今の隠れたはやりになり
つつあるのか?

その友達と思える男が、そいつに呼びかけている。
「おまえなー 入れるのと出すのをいっしょにすんなよ!!
 気色悪いから!」

声をかけられた男は、たぶんおにぎりをほおばっているのだ
ろう。
モゴモゴした声で言い返した。
「おれはなぁ、マルチ人間なの。このスピード時代に、マルチが
生き延びるんだぜ!」

それを聞いたトイレにいた、関係のないはげたチビのおっさん
が、ぼそっとつぶやいていた。
「何がマルチだよ。」

おれは、小便もそこそこにトイレを出た。
なぜか、おおきなため息が出た。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

釣り

今日はとってもいい天気。
朝、はやくから釣りに行った。

あまり、魚は釣れなくてぼくはしょんぼり。
魚が釣れないなら、女の子を釣ろうと新宿へ。
何時間も電車を乗り継いで、ようやく到着。

新宿は釣れそうな女の子が、「街という空間」
をたくさん泳いでいる。

その街で時間をかけて、何度も女の子の釣りをしていたのだが、
みんなかかりそうでいて、すれなく逃げていく。
なかには、「気持ち悪い」とか、「一人であそんでろ!」
とか、暴言を吐いて目の前から消えていく。
またまたしょんぼり。

もうやめようかと思ってたら、個室ビデオから女の子が出てきた。
あんな事件があった後なのに、興味本位で入ってみたのかな?

顔をみたら、驚いた。きれいな子だ。
声をかけたら、すんなりうなずいてくれて、ぼくは有頂天!
女の子の釣りにようやく成功したんだ。

長い長い戦いだった。ぼくは幸福な気持ちでおなかいっぱいになった。
でも、よく見たらおかまだった。
な~んだ。さえないにもほどがあるってもんだ。

人ゴミの中に逃そうと思った。その時、彼女がぼくに言った。
「あら・・・・、こんなところであなたに釣られるなんて」

そんな声をかけてくれるところから推測すると、
知り合いだ。
よくよく見たら、ぼくの同級生で男友達だ。

あわてて、ぼくは新宿を逃げた。
女の子を釣るつもりで、男の子に釣られるなんて。
それも同級生。世の中は狭いなあ。

家に帰ってから、ぼくは思い出して
ちょっと笑ってしまった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年10月 | トップページ | 2009年5月 »